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熱中症関連

ビッグデータから熱中症を考える③-6(重症・死亡)

過去10年間の熱中症搬送時における傷病程度とWBGTとの関係、その6

はじめに

前回までは中等症の搬送件数ついて紹介してきました。今回からは、重症・死亡の発生傾向について紹介します。

搬送件数全体のうち、重症は約2.5%、死亡は約0.2%を占めている

重症は、傷病程度が3週間の入院加療を必要とするもの、死亡は初診時において死亡が確認されたものと定義されています。
当然のことながら上記の区分に該当する件数は全体の搬送件数に占める割合は少ないのが現状ですが、それでも、重症が2.5%を占めています。

重症の割合を地域別で見ると、東北、関東、四国地方でその割合が高く、関西地方は他の地域と比較してその割合は低くなっています。
死亡の割合を見ると、東北地方が最も高く、関東、九州沖縄地方で最も低くなっていますが、その差はほとんどないと言えそうです。(表1)
また、WBGTとの関係でみると軽症や中等症の発生がWBGT31℃付近にピークが来ているのに対し、重症・死亡は31℃を越えてもその発生が増加している様子がわかります。(図1)

次回は、重症・死亡の発生傾向を月別に検討した結果を紹介します。

[表1]
[図1]

【イメージ写真】
こちらからお借りしました
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