https://www.photo-ac.com/main/detail/899912
熱中症関連

ビッグデータから熱中症を考える③-3

過去10年間の熱中症搬送時における傷病程度とWBGTとの関係 その3

はじめに

前回は、6月が他の月と比較して、WBGTが低い段階で熱中症の発生件数(軽症)が増加することを紹介しました。今回は軽症の地域別特徴について紹介します。

6月は他の月と比較して、WBGTが低い段階から熱中症の発生件数(軽症)が増加する

軽症の発生件数を地域別で見ると、どの地域も7月、8月、9月はWBGTが25℃より高い所で搬送件数のピークが来ていることがわかります。

一方6月は、関西、関東、九州沖縄、四国地方の4地域でWBGTが25℃を越えたところで明確に搬送件数(軽症)のピークが認められるのに対し、中国、中部、東北地方ではWBGT25℃を境にして低下する傾向が見られます(図1)。

前回と同様、地域別で見ても6月は“注意(WBGT21℃以上〜25℃未満)”の範囲で搬送件数のピークが認められ、“警戒(WBGT25℃以上)”“厳重警戒(WBGT28℃以上)””危険(WBGT31℃以上)“より低いWBGTで現れています。

次回は、中等症の発生傾向について紹介します。

[図1]

【イメージ写真】
こちらからお借りしました
https://www.photo-ac.com/main/detail/899912

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください