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学会に参加してきました

先日、アムステルダムで開かれたICEE 2019: International Conference on Environmental Ergonomics(7月7日〜12日;日本語に訳すと、国際環境人間工学学会でしょうか)に参加してきました。
アムステルダムの朝晩はまだ肌寒く、長袖が手放せない気候でしたが、ヨーロッパの夏ですので、夜の10時でも明るかったのがとても印象的でした。ヨーロッパの人達は冬の寒さや日照時間が少ない反面、夏を本当にエンジョイしているんだな〜という雰囲気が街のあちらこちらで感じられました。

街の様子

私たち研究者の仕事には、研究をしてそれを学会や論文等で発表するというものがあります。一般的には教科書や参考書はこれらの成果をまとめて作成されたものです。ですから、学会という場は自身の最新の研究を発表する場であると同時に、同じ分野の研究者が行った研究発表を通して意見交換をしたり情報交換をしたりする場でもあります。
個人の発表とは別に、学会ではあるテーマに関して最新の知見やこれまでの研究の流れを包括的に理解できるセッションがいくつかあって、そのテーマに関する知見を深めることもできます。

今回私が参加した学会は2年に一度の開催で、前回は日本の神戸で開催されました。300人を超える環境人間工学に関わる世界の研究者が、オランダのアムステルダムに集まり、5日間に渡って発表や議論を交わしました。
私の専門はアスリートの暑さ対策ですが、関連する発表として、競技現場で用いられるクーリング戦略に関するセッションや暑熱順化に関するセッションは大変興味深いものでした。また、天候の情報に個人の暑熱順化の度合いや着ているものを入力すると熱中症などの危険度を教えてくれるアプリに関する発表も、我が社として見逃せない内容でした(笑

研究者の発表の様子

今回得た内容は、熱中症関連コラムの中にも盛り込んでいきますので、興味がある方はそちらの方も是非ご覧ください。
ちなみに私は共同研究者とともに、アイススラリーと前腕冷却を組み合わせて際の冷却効果に関する実験成果をポスター発表してきました。我々の発表に限らず、興味がある方はICEEのホームページ(https://www.icee2019.com/)をご覧になってください。

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