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熱中症関連

ビッグデータから熱中症を考える②-3(成人)

過去10年間の熱中症の年齢別搬送件数とWBGTとの関係、その3

はじめに

前回は、高齢者が成人・少年よりもWBGTが低い段階で1℃前のWBGTより有意に搬送件数が増加することや、1℃前の温度と比較して搬送件数が多くなる温度に地域差があることを紹介しました。
今回は、成人を対象として同様の解析を行った結果を紹介します。

中国地方は、他の地域と比較して最も低いWBGT(27℃)で、1℃前の温度と比較した際の搬送件数が有意に増加する

成人の搬送件数は、高齢者とは異なり、WBGTが28℃の時に、1℃前の27℃と比較して有意に搬送件数が増加します(図1)。高齢者と同様に、地域毎で検討すると、東北地方がWBGT28℃、中国地方が27℃、関東地方が28℃、その他中部・関西・四国・九州沖縄地方が29℃となりました。

高齢者では、東北地方が最も低く、WBGT26℃の時に1℃前のWBGTと比較して有意に搬送件数が増加する傾向でしたが、成人では、中国地方が最も低くなりました。
高齢者の搬送件数との傾向とはまた違った地域差があるようです。

次回は、少年の傾向を紹介します。

(少年;満7歳以上18歳未満、成人;満18歳以上65歳未満、高齢者;満65歳以上)

[図1]

【イメージ写真】
こちらからお借りしました
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