ノウハウ

実況データを活用するということ

天気 “予報” をチェックして入念な準備をしていても、 いざ試合会場に行ってみると気象コンディションが予報と異なっていることがあります。
これはもちろん予報自体が外れる・ズレる場合もありますが、予報自体は当たっていても実際のコンディションが異なっていることがあるのです。
それは、競技場や周辺の建物の形状等の影響を受ける場合です。

例えば、競技場周辺は予報通り5mの南風が吹いているのですが、競技場の中は風が巻いて北風になり、風速は3mと弱まっている、といったようなことです。
これは風だけでなく、気温等でも起こり得ます。

『土』と『アスファルト』では、熱を吸収し蓄えやすいという特性を持つ『アスファルト』の方が、同じ気温の下であっても地表近くの温度は高くなります。
同様に『天然芝』と『人工芝』、『日向』と『日陰』でも差が生まれ、予報と実際の現場でのコンディションが異なってくる場合がある、というのが実状です。

大事なことは、まず前日までの予報データを基に万全の準備をすることですが、更には当日現地(競技場等)で自ら観測を行い、自分の目で最終的な確認を行うことです。
「準備してきた通りでいくのか?」「予報と実況が異なっていて、多少の調整や変更が必要なのか?」、それを判断しましょう。
準備してきたものをそのまま出すということに拘り過ぎてはいけません。

現地で実況を確認し、その状況に適応させることはとても大事です。

こういった順応性、つまり変化への対応力が勝負を決めることもありますし、その判断をするための現地での状況把握や観測が重要なのです。

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