ノウハウ

予報データを活用する

天気予報等を全く見ずに試合当日を迎え、試合会場で初めて空を見上げる…
想定もしていなかった天気、想定もしていなかった風や気温、
そんな状況で、選手達は良いパフォーマンスを発揮することは出来ません。

と、最近では、ここまで何も事前に情報も見ずに試合会場に行く人はいないと思いますが…。

では、どのような予報情報があるか?確認すべきか?をご紹介します。

気象会社(気象サイト)によっては、2週間前から予報を発表しています。
2週間前くらいだと、まだ予測精度はそこまで高くないので、まずは大まかに「試合の日がどんな天気になるか?」と想像しておきます。

1週間前くらいから徐々に予測精度が上がってきますので、試合当日の予報を確認して戦略戦術を組み立てていきます。
またこの時点で試合の日が「雨」という予報が出ていた場合、試合までの1週間の練習も、雨を意識した練習を行ったりするチーム/選手もいます。
具体的にラグビーの場合、練習時に晴れていてもボールに石鹸水や水をかけて滑りやすい状態で練習を行うことがあります。

試合3日前(72時間前)くらいからは予測精度も高くなり、更に1時間毎の詳細な予報が確認できるようになりますので、いよいよ戦略戦術や選手起用を固めていきます。
天気が晴れなのか?雨なのか?
風が強いのか?弱いのか?またどちらから吹いてくるのか?
気温や湿度が高いか?低いか?
等を確認し、しっかりと準備をしていきます。

タイミングによって確認できる予報情報が異なりますが、その都度、確認できる最新情報を確認して、試合時を想定、試合までの準備を想定することが重要です。

また、天気予報は、常に更新(変化)します。
つまり、一度見たから終わり、ではなく、常に更新情報(変化)を確認することも重要です。

相手チーム/選手より少しでも良い準備をするために、予報が変わったのであれば順応することも、勝負の一つとも言えます。

このような事前情報(天気予報)を基に、試合のシミュレーションをしたり、モノを準備をしたりと、最良の準備をすることが重要ですし、準備をしていることで「準備している」「想定している」という安心感を持てます。
安心していれば平常心で挑め、限りなくいつもと同じようなパフォーマンスを発揮できるようになります。

このような『心の準備』が実は最も大切なのです。

スポーツ気象の本質的な鍵はココにあります。
勝敗は、試合当日に良いパフォーマンスを発揮出来るかどうかで決まります。
いくら良い選手でも、いくら良い練習をしても、試合本番でパフォーマンスを発揮出来なければ勝利は勝ち取れません。
良いパフォーマンスを発揮すれば、おのずと結果がついてくるものです。

良いパフォーマンスを発揮するためには、戦略戦術の準備、モノの準備、そして心の準備が重要なのです。
この、準備するチカラこそが勝負の鍵を握っていると言えます。
準備力向上こそが、競技力向上に繋がるのです。

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